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  • 家康も愛した熱海の名湯「大湯」
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家康も愛した熱海の名湯「大湯」
家康も愛した熱海の名湯「大湯」
奈良時代に誕生した「あつうみ」
時は五世紀末、奈良時代。
そのころの熱海の海は、沸かした湯のように熱かったと言い伝えられています。それは、海中に温泉が湧き出したため。「あたみ」という地名は「熱い海」と書きますが、文字通り、熱い海を擁していたのです。また、「あつ水」や「あつうみ」が転じて「熱海」となったともいわれています。
しかし、海水が熱くては魚が生存できず、漁師たちは非常に困ってしまいます。そこであるお坊様がお経を唱え、源泉を陸へと移動させました。これが大湯です。岩間から絶えず吹き上がる熱湯と蒸気。身体を芯まで温める、透明な美しい湯。大湯は万病を癒すとされ、近隣はもとより遠方からも訪れる人が後を絶たぬようになりました。
歴史を今に伝える熱海七湯(あたみななゆ)
ちなみに大湯を含む、当時からある七つの源泉は、今も「熱海七湯」と呼ばれ、往時をしのぶスポットとして親しまれています。
  • 1.河原湯 (熱海市観光協会付近)

    その昔、熱海村の農民や漁師、近郊の人々が利用していた温泉。人が入ると透明な湯が白く濁るといわれている。

  • 2.佐治郎の湯 (銀座通り・スルガ銀行横)

    佐治郎という者の邸内にあったことから名付けられた。眼病に良いとされるところから「目の湯」ともいわれている。

  • 3.清左衛門の湯 (古屋旅館玄関前)

    清左衛門という者が馬を走らせて、この湯壷に落ちて焼け死んだことから名が付いた。

  • 4.風呂の湯・水の湯 (福島屋旅館横)

    湯気が盛んに出たため、饅頭を蒸したり、酒を燗して販売していた。外傷に良いとされている。

  • 5.大湯 (湯前神社付近)

    古来からの間欠泉。現在は人工的に噴出するよう整備されている。

  • 6.小沢の湯 (日本たばこ産業前)

    小沢(こざわ)にあったことから、小沢の湯と呼ばれ、大きな声で名を呼ぶと大きく、小さな声で呼ぶと小さく湧き出たといわれている。

  • 7.野中の湯 (中銀ライフケア咲見入口)

    その昔、熱海村の農民や漁師、近郊の人々が利用していた温泉。人が入ると透明な湯が白く濁るといわれている。

歴史を今に伝える熱海七湯(あたみななゆ)マップ
歴史を今に伝える熱海七湯(あたみななゆ)
家康が愛した大湯
江戸幕府を開いた徳川家康は健康維持に心を砕いた将軍でした。健康を維持するための知識は医者をも上回っていたといわれています。そんな家康が愛したのが、熱海の大湯でした。 家康が初めて熱海を訪れたのは慶長二年のこと。七年後の慶長九年三月に訪れた際は、湯治のために十七日間も逗留したとされています。家康は熱海の湯が健康回復・維持に効果的であるのを、身をもって知っていたのかもしれません。その年の九月に京都で病気療養中だった周防國大名・吉川広家のお見舞いに、熱海の温泉を運ばせているのです。湯を他所に運ぶという発想もさることながら、大湯の効能に気づく家康はさすがです。
家康が愛した大湯
「熱海温泉沸騰之図」 もうもうと噴き上げる大湯は、 柵で囲われ、訪ね来る人々は、外から見物しているのが うかがえます。
歴史を今に伝える熱海七湯(あたみななゆ)
歴史を今に伝える熱海七湯(あたみななゆ)
御用汲湯の想像図 『熱海の史跡伝説』より
吉川広家へ大湯を届けたことは「お汲湯」の原点となりました。 時を経て四代将軍家綱の時代。熱海の大湯を江戸城へ献上することとなりました。それ以来、大湯は将軍家御用として、毎年数回にわたり江戸城本丸・西の丸へと届けられることとなりました。これが「お汲湯」と称されるようになったのです。七代将軍吉宗の頃には、お汲湯はますます盛んになり、享保十一年から十九年の八年間に、三六四三樽もの温泉が運ばれました。
熱海の湯の素晴らしさが江戸でも知れ渡ったためでしょうか、同時期から、徳川御三家を筆頭に、小倉城主細川忠利、鹿児島城主島津光久、奥州城主伊達忠宗、金沢城主前田綱紀など、名だたる大名が訪れるようになったのです。
熱海温泉の上質さ
江戸中期からは町人たちの間でも流行。伊勢講、冨士講などの行き帰りに熱海へ立ち寄るのを何よりの楽しみにしたということです。そんな熱海温泉の人気を受けて、天保年間に宇田川榕庵が初めて温泉の分析を行い、「熱海試説」として一八二八年に発表しました。
昨今は色や匂いのある温泉などが注目される向きもありますが、江戸時代は無色透明で匂いもない温泉が良質だとされていました。近年の科学的分析でも熱海の温泉の質は、かなり優秀であることがわかっています 。

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